場所別風水・客間
①奥が深い客間の風水
都市部では間取りに余裕がある家でないと客間はなかなか設けられません。しかし、地方で客間は、結構見られるものです。文字通りお客さんと接する部屋ですが、洋室でソファが置いてある部屋と畳と床の間のある和室の場合があります。どちらが使い勝手が良いかと言うと、和室の方で布団を敷けば宿泊もできるので便利です。風水的に見ると応接室として使う場合と寝室として使う場合では、吉相の方角が違うので、客間は用途によって変わってきます。吉相に導くには、主な用途に合わせ置物などで補う必要があるようです。知っているようで知らない客間の風水は奥が深いと言えます。それでは、この客間の風水について探って行きたいと思います。
②応接室としての要素を優先
客間は基本的に応接室となりますが、洋室ですとお客様が泊まる場合、もう一つ別に寝室が必要となり不便です。しかし、和室ですと床の間を物置に兼用させたり、座卓・座布団・布団を使い分けることで一つの部屋で全てが対応できます。ですから一般的に和室がその役割を担うことが多いようです。応接室のみで使用する客間は、風水では南が大変良い方位とされ、次は、北となります。そして客間をお客様用の寝室にも使う場合は、あくまでも一時的にお泊まりなので、寝室の方位は適応せず、応接室や和室で吉相を高めたり補う、生け花、香炉、季節に因んだ置物を配置すれば、良いとされます。寝室として相応しくない南でも客間として最良の南に設けるのが理想と言えます。
③客間の風水的な位置
東の場合、緑が吉相色で居住者の健康運を向上させます。健康と長寿がもたらされ、山水画を飾れば、より一層の効果が期待できます。南の場合、赤が吉相色で、家族の諸運や評判を高めるとされ、特に家主に影響が大きいとされます。応接室としては、最良の方位で理想とされます。鳳凰や日の出の図画を飾ると良いとされます。赤い木質の装飾品や照明灯も吉です。西の場合、白が吉相色で、価値ある人間関係が築けるとされ、金属の彫刻品や金属台は円形傘の電気スタンドを置くのが良いとされます。真北は避けるべき方位で、北東の場合、黄色が吉で、向学心が促進され陶磁器の花瓶や天然水晶を飾るのが良いとされます。西南の場合、黄色が吉で、愛情運が向上します。恋人や結婚相手と応対し宿泊させるのに適しています。
④人間関係に強く影響する
お客様のもてなし方は、風水的にも対人関係に大きく影響しますので注意が必要です。客間は、お客様が持ち込む、良い運気も悪い運気も、ため込んでしまいます。空気の流れを良くすれば、よどんだ悪い運気は排出されるはずです。そして良い運気を留めて置くために窓にはカーテンよりも障子が望ましいとされます。頻繁に使わない部屋なのですが、使わないからと言って、掃除を怠ると悪い運気を呼び込んでしまうので、定期的な掃除は必要です。また訪れる人に応じて、置物や飾り物、座布団の色などを変えると良い効果が導かれます。愛情を求める人には赤いもの、喜びを求める人には黄色のもの、落ち着きを求める人には青いものなどが良いでしょう。また四季や節句に応じた心遣いもお客様の心を和ませ、邪気が払われるはずです。正しく理解して活用すれば、いろいろな幸せが舞い込み暮らしが充実します。家主や家族の将来や人間関係に強く影響するのが客間の風水と言えます。